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開発環境を整える

Aug.24.1999


基本的に GTK+ の開発環境は C言語(gcc)、もしくは C++(g++) ですが、 C++ の場合 GTK-- のような C++ ラッパーが必要です(他にも何種類か クラスライブラリが準備中らしいです)。他の言語の場合は、その言語用 インプリメントを 総本山 にて入手すれば使えるかと。

んで、デバッガー。これは gdb で決まり。

んで、それらとエディタとmakeで開発環境はバッチリなんだけど、問題は もう少しカッコ良く IDE(Integrated Develop Environment)で開発が 出来ないかなというお話。
CodeWarrior for Linux は RedHat ディストリビューションしか対応して いないとかいうのでフリーで色々探していきましょう。

-- Kdevelop
なんか見たところこれが一番理想に近いんだけれども KDE 用の開発環境 なので見送り。
-- gIDE
GNOME環境の開発環境。まだコンパイルを呼び出せるエディターといった 感じ。Guile は要求するわ(キャンセルできます)、GTK+にパッチは必要だわ、 同封の Edit class を別件でインストールしなきゃだわでかなり大変。 おまけに一発で make 通らなかったので諦めてしまいました。
GLADE とのインテグレートという甘美な響きの予定(希望ともいう)もあって 今後に期待。
-- Code Crusader
エディタ&プロジェクト管理では今回これが最も良い感じだった。
ちゃんと Makefile の作成管理も行ってくれるし、後述の Code Medic と連携したデバッグもできるそうで。
-- X-window-workbench
参考までに、開発環境というよりちょっと便利なエディタ。
結局、開発環境アプリを使うメリットというのはエディタを抜けずにコンパイルが できるところと、Makefile を書かなくても良いところなんだなあと認識。Mule を 常用する私にとっては「特に要らないか」という結論に至る (^^; (おいおい)

で、次に統合開発環境でのメリットの一つであるデバッグ環境。

-- Code Medic
gdb のグラフィカルインターフェース。
xxgdb みたいなものだけれども、後発なだけに結構良い。Code Crusader との連携デバッグは便利そう。
これは結構便利しそうなのでいざというとき(バグがでたとき :-P)使おうかしらん、 と思ってます。

んで次、GTK+ でプログラムを組む際のインターフェースビルダー。ウィンドウの 上にボタンとかエディットヴィジェットとかを配置してボタンぽんでスケルトン ソースコードを作成してくれるヤツ。本当は、これとIDEとデバッガがシームレスに 連結しているヤツが理想で Windows の Delphi (Linux移植予定だそうで(^^)とかが それを実現しています。

-- GLADE
GTK+のグラフィカルインターフェースビルダー。
GTK-- を利用した C++ 開発を行う場合は GLADE--を使います。
コード作成をするとソースだけでなく configure 形式のソース配布雛形 形式を一通り作ってくれます(空っぽのREADMEとかも (^^;)。これには ちょっとびっくり。それゆえ Makefile が automake 用の Makefile.am だったりするところに戸惑ったりするが…。(IDEが利用しづらい理由の一つ)
インターフェースビルダーは他にも色々あるけど GLADE で取りあえず決定。 なんていってもデフォルトで日本語が通ります、それどころがアプリケーション メッセージが日本語で国際化済だったりする。
他の環境は開発中だったりするので暖かく見守っていきましょう。
それと GLADE が要求してくる autoconf と automake は Vine Linus 1.1 のものより 新しいバージョンなので、最新版を入手してインストールせねばなりません。

そうそう、しばらくUNIX系から離れていたので知らなかったのだけれども、configure を作成する autoconf と automake なるものがあったのね。これを使うと
% configure ; make
でmakeできるGNU準拠のかっこいい(!?)配布形態がわりかし容易につくれるというので ビックリ。詳しい使い方は解説している他のサイトへどうぞ :-)
gbuilder なるものは GNOME 準拠の配布形態を autoconf と automake を使って作る ものらしい。


rero2@yuumu.rim.or.jp