Oct.18.1999
加筆修正 (Dec.08.1999)
VINE1.1 のシステムに Gnome をインストールする奮闘記です(^^;
インストールしながら忘れないうちに書き留めておきました。
ここではVINE1.1の環境上でGNOMEを tar ball でもってインストールした際の 苦労話が書かれています。(^^
glade-0.5.3 を入手したらGNOME-coreがVINE1.1のものより新しいものを要求して
いたのが全てのはじまりでした。./configure --disenable-gnome でGNOMEの機能を
殺してmakeすれば良いだけの話なんですが、なんかそれもすっきりしなくてできれば
この機会にGNOMEを入れようかなと思った次第。
また、タイミング良く新マシンを購入したところで、そっちで新環境を構築して
いた矢先のお話しでもあったので「そんじゃやってみるか」と動きやすかった
ってのもあります。
ところが、VINE1.1はGNOME-coreだけは入っているものの全体としてのGNOME環境
が入っているわけでないのですね。で、core lib だけ入っているのでアップデート
をどうしようかとか悩むわけです。
VINE-PLUSからGNOME一式をインストールしてみるけど、結局バージョンが古いので
解決にはならないし…。
というわけで、結構な時間をかけて最新版のRPM一式を入手してきました。
んが!!このRPMはRedHat6.0以降用のものなのでlibcからして全然違うもの。
(VINEはRedHat5.2ベース)全然使えないのでありました。(;_;
これは tar ball から全部作り直すしかない!!
もともとRPMとかバイナリ配布とかに慣れていなかった私は素直にそういった結論
にたどりつき、早速インストール大作戦を開始したのでした。
実は私はVINEの前はSlackwareを使っていた人なので、RedHat系のシステムを
良く知らなかったりします。
おそらくRedHat5.2の構造の問題なのだと思いますけど、ファイルやアプリケー
ションは全て /usr 階層にあって /usr/local は空っぽです。基本的に tar ball
で配布されているものは default で /usr/local 以下にインストールされる
事が多いのですが、それだと既存のパッケージと場所がずれてしまいます。
当然 local よりディストリビューションのほうが優先されますので新しいもの
をインストールしてもパスの関係で古い方を読んでしまいます。
回避作は色々あるのですがこれから怒涛のインストールを行うことを考えると
既存パッケージを全部削除してまっさらにしてから入れ直した方が簡単です。
というわけでRPMパッケージをちびちびと削除していきます。glint でさくさく
消しても良いでしょうし rpm --erase hogehoge (--nodep) でコマンドライン
からちびちび消しても良いでしょう。GNOMEを消すのが目的なのでGNORPMは
使わないでくださいね ;-)
どれを消すかはもう忘れちゃったんですが(^^; GNOMEのインストールパッケージ
一式を見てその上の方から全部とか考えるとわかりやすいかと。主なものとして
gnome-core, gnome-core-dev, libxml, ORBit, imlib, gtk, glib
依存関係で怒られたらその上位にいる(パッケージに依存している)アプリケー
ションもちゃんと消しましょう、どーせ動かなくなっているんですから。
また、/usr/local が使われていないために dynamic library path が通って いなかったりします。注意点です。/etc/ld.so.conf を編集して /usr/local/lib を追加してください。
tar ball の山を入手してきましょう。
http://www.gnome.org/start/
からちょこちょことたどると tar ball の一覧に
たどり着くはずです。
ずいぶんたくさんとありますが、これらを全部入手します(^^;
国内のFTPサイトでも数多くミラーされていますので御手近なところ(回線的に
軽いところ)からダウンしましょう。
www.gnome.org のページからFTPサイトを
選ぶと日本国内は ftp.dti.ne.jp
につないでくれます。そのままでも良いような気はしますね。
(ftp.gnome.org から直接は避けるようにしましょう)
Base library downloads: audiofile-0.1.9.tar.gz esound-0.2.15.tar.gz glib-1.2.6.tar.gz gtk+-1.2.6.tar.gz imlib-1.9.7.tar.gz gtk-engines-0.8.tar.gz ORBit-0.5.0.tar.gz gnome-libs-1.0.53.tar.gz libgtop-1.0.5.tar.gz libxml-1.7.3.tar.gz libghttp-1.0.4.tar.gz libglade-0.7.tar.gz Core application downloads: control-center-1.0.51.tar.gz gnome-core-1.0.53.tar.gz mc-4.5.40.tar.gz GNOME Additional source downloads: glade-0.5.3.tar.gz gnome-python-1.0.50.tar.gz users-guide-1.0.70.tar.gz gnome-utils-1.0.50.tar.gz gnome-pim-1.0.50.tar.gz gnome-media-1.0.51.tar.gz gnome-audio-1.0.0.tar.gz gnome-print-0.9.tar.gz gnome-games-1.0.51.tar.gz ee-0.3.11.tar.gz gnumeric-0.38.tar.gz gtop-1.0.5.tar.gz gdm-2.0beta4.tar.gz xchat-1.2.1.tar.gzこれら全部を入手するとなんと40MB近くにもなります(^^;
基本的にどのパッケージも解凍したあと、そのディレクトリに降りて
$ ./configure; make; make installでインストールが完了します。 先の tar ball 一覧で必ず上の方から一つずつ make, install していって ください。これはライブラリの依存関係で問題を生じさせないためです。 また、ライブラリ系は make install の後 ldconfig を実行してライブラリ リストを必ずリフレッシュしてください。これを忘れるとまだインストール されていないものと誤解され怒られることがあります。
加筆修正 (Dec.08.1999)
ESD problem については最新の esound-0.2.16.tar.gz を中心とした
新しいアーカイブを適用したら出なくなりました。
Slackware の頃からも「十分に時間の経ったディストリビューションで幾つか のアプリケーションをバージョンアップする必要性にかられたら 再インストールしたほうが早い」と言われてきた。結局同じことなんだけど、 その周期がなんか早まっているように思えるのは気のせいでしょうか。
「Linux が流行っているけれどもそれでみんな何をしているのだね?」
「インストールを楽しんでいるのさ」
というジョークがあったけれどもあまり笑えないですねえ。
というわけでみなさん、再インストールを頻繁に行ってもだいじょうぶな ように最低限 /home ディレクトリだけは別パーティーションに持つように しましょう(^^; (/var も別パーティーションにっていうのも原則ですが)