トップへ戻る
SL-A300/C700 でなにやら遊んでいる様

Since Sep.01.2002

May.24.2003 - lmbbs 1.3.1 公開


lmbbs 1.1.1 以前の版における解説では、boa の設定における外部からのアクセス制限方法 に言及しておりませんでした。設定が未対処状態のままだと、通信カード等を 用いてインターネットアクセスしている際に外部からWEBサーバーが丸見えという 状態になっています。万が一 bbs に重要な情報を置いた状態で外部からスキャンを 受けた場合、情報の漏洩に繋がる可能性があります。
そのような事態にならないよう、boa に対ししっかりアクセス制限を施してください。
lmbbs 1.1.1 のパッケージでは VirtualHost 形式によるアクセス制限に対応出来るよう ディレクトリ構成を変えています。以前の環境から移行する方法は後術します。

■ mongle_r/ja_JP - cgi

mongle という IMAP クライアントになるシンプルな WEB mailer を見つけたので それを日本語対応したり改良したりしました。 mongle については オリジナルのサイト をご覧になってください。
また、一部の改良には高林氏の mobileimap を参考にさせていただいています。
詳細は Wiki の方にてフォロー予定。

LinuxZaurus の QtMail は IMAP に対応しているものの、 フォルダやメールが大量に存在していると処理しきれなくて落ちてしまいます。 普段 IMAP サーバーを利用している私としてはふがいない思いをしていたのですが、 実用になる IMAP メーラーを作成するなんて大それた事はできません。
そんなとき mongle の存在を知り「なんだこれでいいんじゃん」と思い、 Zaurus で動かしてみました。流石にシンプルで大したことはできませんが 出先でのちょっとした IMAP メーラーという役目は果たせると思います。
自前のサーバーが使える人は mobileimap を使った方が良いと思いますけど :-)

○ダウンロード

mongle_r - Apr.12.2003
mongle_r.20030412.tar.gz (4kb)


■ ezdrive - cgi

単純なアップローダCGI です。
Zaurus が httpd になっている状況で外部の PC 等から WEB ブラウザを使って ファイルを転送することができるようになります。

Linux Zaurus 上で YukiWiki を動かして楽しんでいらっしゃる、 がりぃさんの ページにてこんな一節を見つけまして。

「 この考え方で環境構築を進めて行けば、CGIを使ったグループウェアの様な環境で予定やアドレスを管理したり、アップローダーをインストールしてファイルのやりとりをしたり、Webメーラでメールをやりとりしたりもできちゃったりするのでしょうか。」
それにょ!! アプロダにょ!!
というわけで LAN 経由で WEBブラウザを用いたファイル転送を行う小物 CGI を 作成。毎度の事で ruby CGI ですが。

○ダウンロード

スクリーンショット

ezdrive - 1.0.0
ezdrive_1.0.0_all.ipk (1.88kb)

普通のソースアーカイブ ezdrive-1.0.0.tar.gz (1.26kb)

lmbbs が動作している環境ならばパッケージをインストールするだけで完了します。
インストール先は /home/root/public_html/127.0.0.1/ezdrive/ ブラウザで見る ときの URL としては http:/(zaurusのアドレス)/ezdrive/ になります。

青い枠の方でアップロードするとそのファイルは /home/root/public_html/127.0.0.1/ezdrive/files/ に置かれます。 このディレクトリはページ下方の "Open File Directory" もしくは http:/(zaurusのアドレス)/ezdrive/files/ でアクセスできますので実質の 双方向でファイルの受け渡しができます。
ピンク色の方でアップロードするとそのファイルは /home/zaurus/Documents/Image_Files/ に置かれます。 画像をビューアで見るには丁度良いディレクトリかと思います。
またこれら転送先のディレクトリはそれぞれ drive.cgi, imagedrive.cgi 内部に 記述してありますのでそれらを編集することで自由な場所に転送ができるように なります。(例えばSDCARDへの転送としてみたり)

なんでイメージだけ別になっているのかというと、UNIX系だと X のキャプチャ して JPEG に変換してマルチパートにした後直接ポート叩いて httpd に転送するようなスクリプトすぐ書けちゃいそうだよなあ。と思ったから。
別に UNIX系でなくてもそういうアプリを作れば済むだけのことだけど。

これ自体大したものではないけれども思ったより便利。


■ lmbbs - for Zaurus

拙作の Web-BBS system である lmbbs を Zaurus SL-A300 上で適切に 動く様にカスタマイズしたものです。
動作には、boa 等の httpd, ruby, eruby、そして WEB 閲覧の為の ブラウザ(1.1.0以降のメインターゲットは SL-C700 の NetFront)

WEB-BBS システムは個人のちょこっとしたテキストメモとして非常に有効で あると思う。いや、有効なんてもんじゃなくて最適、至高、まさに神!! とか 言うと言い過ぎだけど、メモ程度の規模には適していると思います。 ちょっとした URL をメモしておくのに Office ワープロソフトを立ち上げ るのが苦かどうかによるのですが、私は苦痛に感じるタイプの人間です。
PDA の PIM 機能を否定するわけじゃないんですが、どうもゴミみたいな 文章をちょこっと書きためておくというのには適していない様な気がして あまり好きじゃありません。
ある日増井氏 WikiWiki clone に付いての記事を読んで、これだと思いました。 手軽に書きためて、書きためた情報はハイパーテキスト構造を持っている そんな世界。そして氏が Palm 用に作成した "PalmWiki" を見ていいなー、 と思い続けていました。(私は Palm は持っていない)
Zaurus SL-A300 を入手し、konqueror-ja をインストールして遊んでいたものの Web ブラウザは今のところ使い道の少なく寂しい思いをしていましたが、 各種 httpd も存在することを知りこれだ!!とばかりに lmbbs を動かす 策を練りました。元々 PC 用の富豪的プログラムになっていますから、 動作も遅くデータが増えるとどうなるかわかりませんが、一応 Wiki モドキ 付きのテキストデータベースシステムが構築できました。

B-TRON 登載の TiPo がハイパーテキストの世界に先んじていたという意見には 同意します。
(当時も魅力的に見えていたけど買えなかった)

Jan.12.2003
SL-C700 が発売され、私も入手したため SL-C700 上で最も使いやすくなる 様に色々と修正しました(縦横どっちでも使えるように入力フォームのサイズを あわせたり)。また lmbbs 自身の WikiView を大幅に改良したため その変更を反映させています。
Konqueror では入力フォームの TEXTAREA で一定サイズ以上の大きさにならない という問題点があるようなので(KHTMLの都合か)使い勝手はよくないと思います。
SL-A300 の NetFront では何らかの CF カードを使ってネットワーク接続状態に なっていないと「ネットに接続されていません」という旨の警告がでてアクセス してくれない問題があります。また、入力フォームでの CSS に対応していない ため SL-C700 上での動作とサイズ的な見た目が変わります。
SL-B500 では動作確認していないのですが、SL-C700 の NetFront と同じだと 思われますので不具合は少ないでしょう。

Jan.16.2003
Zaurus に boa を入れて WEB サーバーにするということは当然外部から丸見え だということを忘れていたので加筆。
1.1.1 以前を使い続ける場合、boa.conf の Listen をコメントアウトし、

  Listen 127.0.0.1
とローカルアクセス限定にすることをお奨めします。
1.1.1 以前から 1.1.1 へ移行する場合以下の手順でデータを引き継ぎ出来ます。
  パッケージマネージャで lmbbs_1.*.0_all.ipk をアンインストール
  # cd /home/root/publilc_html
  # mkdir 127.0.0.1
  # mv lmweb 127.0.0.1
  パッケージマネージャで lmbbs_1.1.1_all.ipk をインストール
  boa.conf の VirtualHost を有効にする
  boa 再起動( # /etc/rc.d/init.rc/S45boa restart )

Jan.27.2003
Zaurus-ja projectの ruby パッケージを使用して lmbbs を動作しようとすると表示はできるが 書き込みができないという問題があります。lmbbs だけでなく ruby CGI 全般に わたる問題です。 原因と回避法についてはこちらをご覧ください。

Mar.02.2003
lmbbs のビューの一つとして簡易カレンダーを実装しました。(Ver1.2.0)
単純にカレンダーを表示するだけです。
カレンダーだけだとナニなので簡易スケジュール機能を付加しています。 スケジュールは日単位固定で一行だけの簡単なコメントしか付与できません。
スケジュールデータ自体は "CalenderData:(年)/(月)" という WikiName を持った WikiPage として保存されます。大量一括登録や、修正・消去はその WikiPage を 直接編集する形で行えます。

May.24.2003
かねてより要望の多かった削除機能を追加。編集画面で記事の削除を指示する ことができます。
実際にデータ上から消えるわけでなく見えなくなる様にするだけですので 削除してもデータ容量は減りません。また、シリアルナンバー依存ですので 記事ナンバーは飛んだ形になります。
この版から CVS へも登録。
細かいサポートは Wiki の lmbbs for Zaurus の方でやっていこうかと思う次第。

○ダウンロード

スクリーンショット 1
スクリーンショット 2
スクリーンショット 3 (SL-C700 横)
スクリーンショット 4 (SL-C700 縦)
スクリーンショット 5 (SL-C700 縦)

lmbbs - 1.3.1
lmbbs_1.3.1_all.ipk (27.2kb)

lmbbs - 1.2.0
lmbbs_1.2.0_all.ipk (24.7kb)

lmbbs - 1.1.1
lmbbs_1.1.1_all.ipk (22.4kb)

lmbbs - 1.1.0
lmbbs_1.1.0_all.ipk (22.4kb)

lmbbs - 1.0.0
lmbbs_1.0.0_all.ipk (21.1kb)

パッケージ(1.1.1 以降)をインストールすると /home/root/public_html/127.0.0.1/lmbbs/ に 展開されます。ソースコード内にベースパスがハードコーディングされて いますのでここ以外に置こうとすると多くのソースを修正しないとなりません。
あらかじめ httpd からこのディレクトリが見えるように設定しておいてください。
掲示板のデータは /home/root/public_html/127.0.0.1/lmbbs/bbsdat/ にストアされます。

○インストールメモ

httpd が必要です。
私は boa を入手 してインストールしました。
インストールして再起動するだけで動作しますが、いくつか設定 (/etc/boa/boa.conf の書き換え)をしなければなりません。設定するのはドキュメント ルートの場所と cgi の設定、および VirtualHost の設定です。
ドキュメントルートは http://localhost/ で /home/root/public_html/ が 表示されるように設定してください。
  DocumentRoot /home/root/public_html/
cgi と書かれた AddType の行をコメントアウトして有効にしてください。 また、.cgi だけでなく .rhtml も CGI ファイル扱いにしておいてください。
  AddType application/x-httpd-cgi cgi
  AddType application/x-httpd-cgi rhtml
VirtualHost の行をコメントアウトして VirtualHost 設定を有効にしてください。
VirtualHost を有効にすると http://localhost/ で /home/root/public_html/127.0.0.1/、 http://192.168.0.102/ で /home/root/public_html/192.168.0.102/ といった 様に URL と IPアドレスでアクセスディレクトリが切り替わります。ディレクトリを 用意しない IP ではアクセスできないことになりますので実質のローカルアクセス 制限になります。また、外部に公開したいファイルを限定する目的にも使えます。
私の部屋内LAN において CF無線LANカードは 192.168.0.102 にアサインされる 様になっていますので
  # cd /home/root/public_html/
  # ln -s 127.0.0.1 192.168.0.102
などとシンボリックリンクを張ることで PC からも Zaurus の lmbbs にアクセス 出来るようにしています。もちろん 192.168.0.* はローカルIP ですので Air-H" などでインターネットアクセス中でもこのアドレスにアクセスすることは実質無理 なわけです。
参考までに私が実際に使っている boa.confです。

またインストール後 /home/root/public_html/127.0.0.1/lmbbs/bbsdat/ に root での 書き込み権限が無いようでしたらご面倒ですが手作業で設定してみてください。

ruby, eruby が必要です。
当ページ内にある ruby, eruby のパッケージがインストールされている という仮定でパスを指定してあります

 # ln -s /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime
などとやって TimeZone を設定しておかないと書き込み日時が正しく記録 されません。(ネタ元 2ちゃんねる)

後は適当な WEB ブラウザでご利用ください。

○不具合点 (Jan.25.2003 現在)

Zaurus-ja projectの ruby パッケージで ruby CGI を動かすには少々注意が必要です。
別ページに纏めてありますのでそちらを参照ください。
ダウングレードになりますが、当ページの ruby パッケージを使うという回避方法もあります。

マニュアルがない(苦笑)
不完全ではありますが、元の lmbbs のマニュアルをご参照ください。


これは一例として、皆様におきましてもお気に入りの CGI アプリケーションを 用意して Zaurus で持ち運んでみてはいかがでしょうか。
自分的に必要だと思ったので作ったパッケージ。
単にクロスコンパイル環境でビルドしただけのもの。ソースは一切 改変していません。なんで基本的にノーサポート、ノーメンテナンスな感じで。

[追記]
なお、パッケージを build した手順は 日記内の N0.000072にメモしてあります。

Ruby - 1.6.7
ruby_1.6.7_arm.ipk (588kb)

Ruby - 1.6.7 develop package (普通不要)
ruby-dev_1.6.7_arm.ipk (372kb)

ERuby - 0.9.8
eruby_0.9.8_arm.ipk (275kb)


History

May.24.2003 lmbbs-zaurus 1.3.1 リリース、削除機能搭載
Apr.12.2003 mongle_r リリース
Mar.02.2003 lmbbs-zaurus 1.2.0 リリース、簡易カレンダー搭載
Feb.01.2003 ezdrive 1.0.0 リリース
Jan.27.2003 SL-A300 上での問題について、纏め。
Jan.25.2003 SL-A300 上での問題について。
Jan.16.2003 lmbbs-zaurus 1.1.1 として新版リリース、インストール方法加筆
Jan.12.2003 lmbbs-zaurus 1.1.0 として新版リリース
Nov.13.2002 ruby の build 手順メモが日記の奥に埋もれたのでリンクを張る
Sep.07.2002 lmbbs の zaurus custmize 版を置く
Sep.01.2002 ruby, eruby のパッケージを置く


御意見等は以下のアドレスまで。
rero2@yuumu.org