確かにサーバー用途としては良好な選択である Linux ですが(FreeBSD等の
その他FreeUNIX系はとりあえず置いておきます、というかひとまとめで
その他 OS と比較しているとお考えください)、
ワークステーション(クライアントマシン、デスクトップマシン)としては
依然無骨な UNIX系端末ですよね。
(わかりやすく表現するため多少暴言的かもしれません)
そのあたりを理解せずに「Linux万歳」と叫ぶのはいかがなものかでしょうか。
もちろん、それをユーザーフレンドリーなものにしようとがんばっている方々が
多くいるのは知っているますし、その諸兄の活躍には頭があがりません。
だけれどもやっぱり素直に個人ユースでの Linux の導入は薦められたもので
ないんですね。なぜか?それはアプリケーションの絶対量が少ないから。
もちろん、GNU を始めとした Unix 系の莫大な資産が存在し、それら豊富な
資産で十分楽しめるし、パワフルに作業をこなして行けるのだけれども、
それができるのは一部のパワーユーザーだけであるという事実は
避けられなのです。
「LaTeX があればワープロなんて要らないよ」、そんな台詞をはきたくても
はけないのが現状なのではないですか?
では、Linux の一般普及化にとって重要なものとはなんでしょうか?
簡単なインストーラー?誰でもインストールができるしくみ?24時間の電話
サポート?
もちろんそれらは重要であり、必要でしょう。
しかし、本当に必要なのはやはりそれを使って得られるメリットなのでは
ないでしょうか。早い話がアプリケーションです。
個人ユースで Linux を扱うにあたって欲しいと思われるアプリケーション
とはなんでしょうか。
今、GIMPがそれに一番近いような気がします。
「ゲームがやりたいから」
まあ、私の周りの環境ゆえかもしれませんけど、この際のゲームってのは
往々にして「ギャルゲー」「18禁エッチゲー」なんですね。
そういった世界に面識が無い人にとっては信じられないかもしれませんけど、
人間はゲームをやるためにマシンを買い替えるものなのです(笑)。
また、通常のアクションゲームならゲーム専用機(コンシューマー機)で遊べる ので特に問題はないのです。問題は「日本独特の文化である」18歳未満プレイ 禁止のステッカーがついているようなタイトルの場合、やはりPC機でなくては ならないわけであって、そのためにはマシン購入をも厭わないわけなんです。
こう書くと「エッチゲー」でないといけないように思われますけどそんなことは ありません。ただ最近そういった「萌え」的要素がそちらのほうから 「大量発生」しただけのお話でして。まあ、そこまで極端にならなくとも 単に「萌え系」であればよいという結論に押さえておきましょう。
時にこの「萌え系」というのはジャパニメーションやジャパニーズマンガから
発生しているところがあって、いわゆるひとつの「日本独特の文化」なんですね。
ですから、海外のソフトがほとんどである Linux 文化には徹底的に欠落して
いるわけです。
大学や研究機関にはその手の優秀な人材(失礼)がそろっていたりはするんですが
絶対的に技術屋の方が多い。萌えの根元である絵描きは少ないのではないで
しょうか(これを書いている私自身プログラム技術者ですし)。ですから、
絵的にも、ゲームデザイン的にも秀でたものが存在しないのではないでしょうか。
Unix系にも「萌え系」アプリケーションがぱらぱらとは存在するのですが
やはり絶対量が少ないと思います。
試しに
Vector
へいって Win95用アドベンチャーゲームのアップ件数を
調べてみてください。結構あるでしょう?中には「おおおっ?」と思える
完成度のものが混ざっていたりします。
では Unix 系でそういった「女の娘が出てくるアドベンチャーゲーム」という
のは存在するのでしょうか?単に私の探しかたが悪いのかもしれませんが、
XVTDP
ぐらいしか見つけられませんでした。
この XVTDP は
qvwm
の作者で(世界的に?)有名な
光来さん
が、X68kでフリーウェアとして流れていたアドベンチャーゲームを
X-Window に移植されたものです。
ちなみに元となる X68k版の VTDP を作成したのは私です。1991年の
作品なので懐かしい以上に「恥ずかしいので今すぐ私の前から消してくれ」
といった内容なんですが…。ちなみに JAVA 移植版もあります。
で、こういった現状を見るに。
「私が作ったような貧弱なものでも『萌え系』であれば十分に Linux コミュ
ニティーにおいては意味を持ち受け入れてもらえるのでは」
といった見解へといたりました。そこまで自己完結的でなくても、「萌え系」
それも Linux でないと楽しめないものが作り出せれば、一般ユーザーが
Linux を使う意図ができるのではないかと思ったわけです。
そう、今の Linux に足りないのは日本的アプリケーション、それも「萌え系」 なのだ。といった、歪みきった意見(笑)をここに提案します。
個人活動なんでこういったのもアリかと…。
オープンソースというのはそれに通じるところがあるのではないでしょうか?
「おやじ、ねぎは横に寄せてくれそっちのほうがおいしいから」と口まで出せる
ところはちょっと違うような気がしますけど、それでも会社規模とはまったく
違っていてなんとなく似ている気がするのです。
ということは、物を作っていき、その出来上がる過程の楽しさ(物を創る人なら 共通して持ち合わせているでしょう)を共有できるということであり、それって なんだかすばらしいことなのでは、と今更ながらに思ってみたりします。
てなわけで、このサイト自体まったくの「見切り発車」なんですけど、それも また面白いかな、と思ってそうしました。何もないところから、これから色々 そろえて進行していきます。その過程を皆さんといっしょに楽しめたらな、 と思っています。
とりあえず本当に簡単なデスクトップアクセサリーを作成していって 慣れていってみようと考えてます。今まで 「ふみふみキック」 としての 活動を見ていただければわかりますけどプログラム的に大した物は 作っていません。でも、そういったものでも Linux には必要ではないかと 思ったわけでして。
将来的にそんなのを続けてコツをつかんだら
「夢色ペンフレンド」
みたいな
アドベンチャーゲーム(ノベル系)を作成したいなあと思っています。実質、
目指すゴールです。
プログラム的にはそんなに大した事はないんですけど、シナリオや
グラフィックの工程を考えると割と大変なんですよ。
このサイト自体も英語版とか用意したいんですけど、私の日本語以外の 語学力ってのは大した事無い物でかないませんわ(苦笑)。
そこで当サークル(ふみふみキック)における方針を決定しておこうと思い ます。
「ふみふみキックはプログラムに関してはオープンとするが、アプリケー ションを為す他の事項、つまりグラフィック・シナリオ・スクリプト・音声・ 音楽といった媒体に関して権利を主張する」
平たくいうとプログラムはフリーだけどデータは有料(もしくは権利を主張 して利用に制限がつく)かもしれないよということです。
まあ、本当にお金を取る日が来るのかというと未定でしばらくないと思う のですが、もしそんな時が来たときのために考えてみました。
もっともできる限りソースをオープンにしていこうという意志はありますので 各人でそれらソースを make することにより他のプラットフォームで動作させる ことができる可能性が多分にあります。
もしそのとき FreeBSD で動けば「FreeBSD萌え萌え大作戦」で略称は「ふも」 ですな(笑)。Solaris なら「そも」、UnixWareなら「ゆも」、Irixなら「あも」、 HP-UXなら「えも(ひゅも?)」(やめなさいって)。
「期待しないでね」(免責事項)